【意外と知らない楽譜のこと】〜イントロダクション

「楽譜は読めます?」なんて聞いたり、聞かれたりすることってありますよね。

「はい、バッチリ読めマス!」と答える人はまれで、だいたいの方は「あーまぁ、チラッとなら…」と奥ゆかしいお答えをされます。

ロックミュージシャンだったら「はは、そんなの読めるわけないじゃないかw」って自慢げに答えるところですので、別に読めなくても小さくなる必要はありませんよ~

「楽譜が読める」ってどういうこと?

ドレミが分かる?4分音符とか分かる?

それだったら記号を覚えるだけですから、そんなに難しくなさそうですよね。

でも、みなさん自信を持ってお答えにならないあたり、そういうことではないことを薄々感じてらっしゃるのではないかと思います。

そう、実は「楽譜が読めますか?」という質問は「英語は読めますか?」みたいな質問なのです。

学校で英語の授業を受けていてそれなりに読めたとしても、「英語は読めますか?」と聞かれて「ええ、バッチリ!」と答えるにはかなり勇気が必要でしょう。

そこには、発音やイントネーション、リスニング、さらには意味やニュアンスを理解したり、といったことも含まれてくるような気がしますしね。

「はい、読めます!」なんて答えて、

あとからジョークまじりの英語コメントが付いた長文英語資料がドサドサ~と送られてきたりしたらパニックですし。

「楽譜が読めますか?」の質問にも同じような意味が含まれてきますので、なかなか「バッチリ!」とは答えにくいものになってくるのだと思います。

ドレミや8分音符は、アルファベットや「あいうえお・・」にあたりますので、その通りに読んでもなかなか意味の通ったものになりませんし、音楽にも単語があり、熟語があり、文章があり、アクセントや言い回しがあり、訛りのようなものまであります

設計図のようで設計図でない

「楽譜どおり正確に!」なんてセリフをたまに聞いたりしますが、楽譜は設計図のようで設計図ではありません

まあ、そういった側面もありますが、そもそも楽譜は音楽を正確に記録できませんから、楽譜から音楽を正確におこすことも無理ですし、だから面白いとも言えます。

あくまでも音楽ありきの楽譜、ということは忘れないようにしましょう。

そんなわけで、知っているようで意外と知らない「あいうえお…」ではない楽譜の読み方をシリーズでご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに~。

楽譜のアバウトな部分に是非触れてください!