ほどよいボリューム感というのがあるのかもね?って話

金魚って入れ物に余裕があると大きく育つという話を聞きました。
まあ、あいつらは元々大きいものなのかもしれませんけど、我々は「金魚=小さい」イメージがありますから、やっぱり大きい金魚って違和感ありますよね。
結局慣れなのかもしれませんが、「小さいのがいい」と思ってわざわざ小さくしているのでしょうから。
な〜んてことが楽器にもあるような気がするわけですよ。
それぞれの楽器が持っているボリューム感みたいなのがあると思うのです。
例えば、でっかい太鼓やエレキギターの音が小さかったら「なんか迫力ないなー」ってなりません?
もちろん繊細な表現もできる楽器ではありますが、メインの売りはそこではないというわけです。
同様にクラシックギターやアイリッシュハープのような楽器が太鼓並みの音で鳴っていると、先ほどの大きな金魚みたいに「でか!」って感じちゃうんですよねー
まあ慣れれば違和感はなくなるのだと思いますが、やっぱり「おまえの売りはそこじゃないだろ」って思うわけです。
楽器の自然なボリューム感があるとすると、それに適切なハコというのもあるのではないでしょうか。
音が小さい繊細な表現を売りとする楽器を大きなハコに入れると「ちっちゃ!」ってなりますし、音が大きな迫力が売りの楽器を小さいハコに入れると「帰りの話し声が大きくなるメタル現象」がおきると思います。
いつの時代も大人の事情に楽器が振り回されるわけですが、そこから新しいものも生まれたりしますから悪いことばかりでもありません。
ただ、グランドピアノとフォルテピアノを別な楽器とするならば、昔ながらのクラシックギターとダブルトップなどのボリュームアップを図った現代的な構造のギターも別な楽器と言えるでしょう。こういう区別は必要だと思います。
とりあえず、個人的には小さい音の楽器は小さい音のまま小さいスペースで聴きたいので、そろそろ大人の事情の方を何とかしたいところですね。