演奏解釈について

この前、久しぶりにヨメとカプースチンの話になりました。
カプースチンは演奏会用エチュードを二回録音してCDを出しているんですが、これはどういうことなんだろね、というわけです。
まあ、ただ録音したかっただけかもしれませんが、もしかしたら、ちゃんと弾いてくれる人がなかなかあらわれないからかも、と思ったようです。
カプースチン本人に聞いても否定するでしょうが、無くはない話です。

作曲家の性格にもよりますが、自分の作品を自分の解釈以外認めないという方は少ないでしょう。
むしろある程度変わった解釈も面白がったりするものです。
しかし、もし、誰一人として自分が想定したような演奏解釈をしなかったらどうでしょう?
さすがにそれは寂しいですよね。

作曲も演奏と同じで、基本的には自己表現です。
ものすごいアツい情熱を込めて修造レベルのダイナミックな演奏をしたのに、
「いやー奥ゆかしい繊細な演奏で…」
って伝わってねー_| ̄|○
となりますよね。
まあ、修造になりきれなかった方も悪いのでしょうが。
作品も、芸術とホラーの狭間のスタイリッシュでクールなキャラをモチーフにデザインしたものが、
「いやーすばらしい!オバQをモチーフにしたんですね!」
…て言われたら、たとえそういう解釈でみんなが評価してくれても、チョットさびしいと思います。
もしかしたらそういう感情もあったのかもしれませんね。
是非存命なうちにカッコよく弾く人が出てくるといいですね(^-^)