【意外と知らない楽譜のこと】〜リズム編

シリーズ第一回目はリズムのことです。

楽譜の横軸と言うのでしょうか、4分音符とか8分音符とかで表されるのが音の長さです。

思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際には音の長さではなく「タータンとかタタタ」みたいなリズムを表しています。

ある音符がどれくらいの長さかはテンポやフレーズによって違ってきますので、4分音符がこれくらいという絶対的な長さは決まっていないんですね。

もちろん楽譜を書く側も、

「この音はこれくらいの長さだからこの音符だな」

なんて書いているわけではなく、

「ここはこういうリズム(またはフレーズ)にしたいから、この音符で書いておけばそんな感じで弾いてくれるかな?」

といった感じで書いています。

その辺をふまえていってみましょう~

4分音符は全部同じ長さではない

例えばこちらのひたすら並んだ4分音符。

これらの4分音符は楽譜上は全部同じ間隔で書かれますが、演奏は全部同じ長さになるわけではありません

分かりやすいところではブレス(息継ぎ)でしょうか。

上の4分音符を「ドードー♪」とノンブレスで永遠に歌うことは難しいので、通常はどこかでブレスをとる必要がありますよね?

ても4分音符分しっかりと伸ばしてはブレスをとることはできないので、ブレスをとるところがちょっと短くなるということです。

書く方はブレスを考慮したフレーズにすることはあってもブレス分短く書くということはないので、無理にノンブレスでガンバらないよう注意しましょう。

拍子とグルーブ

もう一つ大事なのが拍子とグルーブです。

拍子は最初「1小節に4分音符が4個で~」なんて習ったりして、その後この拍子だとアクセントがここで…という話になるかと思います。

が、本来は1小節に何個かを決めたりアクセントの位置を決める記号ではなく、曲のグルーブとかノリみたいなものを表す記号なのです。

学校の音楽の授業で指揮とかみたことありません?

そう、棒で空中に怪しい図形を書くあれです。

注: オーケストラとは、指揮者が怪しい棒で書いた魔法陣により異世界から召喚された方々ではありません。

あれはクラシックの基本的なノリを表しています。

各拍の振り方が違うのがミソで、これにより拍子の違いノリの違いが生まれます。

上の並んだ4分音符は小説線がありませんが、これを何拍子で書くかによってノリが変わり各4分音符の感じも変わってくるということになるわけですね。4分音符以外の音符も同様です。

一つのリズムに複数のリズム

では拍子が決まったらどういうリズムで弾くか決まる?

かというと、そう単純にはいかないんですね~。

一つの単語で複数の読み方や意味を持つものがあるように、リズムモチーフも一つのリズムで色々なリズムを表します。

例えばこのリズム、

タンタタとかタータタとか読まれますよね。タータタの方は若干テヌート気味かもですが、一応どちらも正解です。

この辺の違いは曲調によるとしか言えませんが、実際にはもっと沢山のリズムをこのモチーフで表します。

ここにスタッカートやノンレガートなどのアーティキュレーション記号が入ってくるとさらに色々変わってきますが、入らなくても曲によって違ってくるんですね~

一つのリズムでも複数の書き方

さて、ここまでは同じ音符でも色々読めるという話でしたが、

もう一つ、同じリズムでも違う書き方があるということも是非知っておいてください。

同じリズムでも、どの楽器向けに書くかによっても違ったり、また作曲家によっても書き方が違うなんてことがあります。

まあ、何かの曲が採譜した人によって書き方違かった、なんてこともありますものね。

それくらい音楽を楽譜に表すのは曖昧なものなのだと思ったほうがいいでしょう。

日本語を翻訳ソフトに入れて、出てきた英語をもう一度翻訳ソフトに入れたらもとの日本語と違うものになった、なんてことありません?

楽譜も、人→楽譜→人→楽譜、と進んでいくとどんどん別のものになるかもしれませんね。

楽譜はそのように曖昧なものだから色々な解釈ができて面白いとも言えますし、いまだに作曲家が新曲を楽譜で提出する理由なんかもその辺かもしれません。

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